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その4 第八話 従業員規制

作者: 彼方
last update 最終更新日: 2025-12-29 16:00:00

37.

第八話 従業員規制

 紅中は井之上家に対して接待麻雀をしているので自分はあまりアガらない。宏と士郎は逆に紅中を勝たせようとしているのでやはりアガらない。唯一普通に打つはずの章生は考え事をしていてアガリを逃している。そんなグダグダの麻雀があるだろうか。

(兄ちゃん……僕、もう普通にやろうかな。このままじゃ、なんか麻雀になってなくない?)

(そうするか……。とりあえず俺はチュンからは取らないようにするけどな)

(でもツモったら仕方ないでしょ?)

(そりゃ、まあな)

 紅中のアシストに徹底しようとしていた井之上兄弟はこのままだと誰もアガらないまま半荘が終わりかねないのでちょっと考えを改めることにした。

◆◇◆◇

 一方、紅中は――

(この子たち……勘の鋭い子たちだなとは思っていましたけど、まさか私の接待麻雀に勘付くとは思いませんでした。いや、まだ勘ぐっているという段階でしょうか。だとしたら、ここらで私も考えを改めて一度勝ちに行くべきかもしれませんね。ここから先、この半荘は勝ちを狙いに行ってみますか)

 そう思った紅中は勝つ麻雀を打ちはじめた。

「ロン」

紅中手牌 ドラ七

二四伍六七七七②③④234 三ロン

「12000は13500です」

「うわ!! すごい手」

 放銃したのは士郎だった。タンヤオ三色ドラ3のダマハネだ。

(あれ? チュンさん勝ちにきてる?)

(どうなんだろうな。まあ放銃は予定通りだ。いい

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